「ファイナンシャル・プランニング技能検定 3級 学科試験(2023年9月10日実施)」で出題された過去問にチャレンジしてみよう。
ファイナンシャル・プランニング技能検定 3級 学科試験(2023年9月10日実施)【第2問】(43)~(45)
【第2問】 次の各文章の( )内にあてはまる最も適切な文章、語句、数字またはそれらの組合せを1)~3)のなかから選びなさい。(注:指示文一部改変)
2023年9月実施の問題は、2023年4月1日現在施行されている法令等により出題されているが、正解及び解説は2023年10月1日現在施行されている法令等に基づいて執筆する。
(43) 表面利率(クーポンレート)3%、残存期間2年の固定利付債券を額面100円当たり105円で購入した場合の最終利回り(年率・単利)は、( )である。なお、税金等は考慮しないものとし、計算結果は表示単位の小数点以下第3位を四捨五入している。
1) 0.48%
2) 0.50%
3) 0.53%
ファイナンシャル・プランニング技能検定 3級 学科試験(2023年9月10日実施)
本テーマはこれまでにも取り上げている。↓
FP2級の過去問を解いてみよう(2023年1月)「債券の利回り」
それでは、設問を検討していこう。
最終利回りとは
すでに発行されている債権を購入し、時価(市場価格)で買い付け、償還期限まで保有していた場合の購入価格に対する収益の割合(1年間に受け取る利子と、1年あたりの償還差損益の合計)をいう。
最終利回り(%) $=\frac{利率+\frac{額面-購入価格}{残存期間}}{購入価格} ×100$
本問に当てはめると、
最終利回り(%) $=\frac{3+\frac{100円-105円}{2年}}{105円} ×100$
=0.48%(小数点以下第3位を四捨五入)
(44) 株式の投資指標として利用されるROEは、( ① )を( ② )で除して算出される。
1) ① 当期純利益 ② 自己資本
2) ① 当期純利益 ② 総資産
3) ① 営業利益 ② 総資産
ファイナンシャル・プランニング技能検定 3級 学科試験(2023年9月10日実施)
本テーマはこれまでにも取り上げている。↓
FP2級の過去問を解こう(2023年9月)「株式の投資指標」
それでは、設問を検討していこう。
自己資本利益率(ROE)とは
自己資本を使ってどれだけ最終利益を上げているのかを見る指標。その会社の収益力を表す。
自己資本利益率(%)(ROE)= $ \frac{当期純利益}{自己資本}×100$
(45) 外貨預金の預入時において、預入金融機関が提示する( )は、預金者が円貨を外貨に換える際に適用される為替レートである。
1) TTB
2) TTM
3) TTS
ファイナンシャル・プランニング技能検定 3級 学科試験(2023年9月10日実施)
それでは、設問を検討していこう。
TTS(Telegraphic Transfer Selling rate)
円を外貨に替える時に適用される為替レートのこと。金融機関が、顧客へ外貨を販売する時のレートである。
TTB(Telegraphic Transfer Buying Rate)
外貨を円に戻すときの為替レートのことを指す。金融機関が、顧客から外貨を購入する際のレートとなる。
TTM(Telegraphic Transfer Middle Rate)
為替レートを算出する基準となるのが、仲値と呼ばれる「TTM」である。
TTMに手数料を加えたものがTTS(電信売相場)、手数料を引いたものがTTB(電信買相場)となる。