「ファイナンシャル・プランニング技能検定 3級 学科試験(2023年9月10日実施)」で出題された過去問にチャレンジしてみよう。
ファイナンシャル・プランニング技能検定 3級 学科試験(2023年9月10日実施)【第2問】(33)~(35)
それでは、各問を検討していこう。
2023年9月実施の問題は、2023年4月1日現在施行されている法令等により出題されているが、正解及び解説は2023年10月1日現在施行されている法令等に基づいて執筆する。
(33) 雇用保険の基本手当を受給するためには、倒産、解雇、雇止めなどの場合を除き、原則として、離職の日以前( ① )に被保険者期間が通算して( ② )以上あることなどの要件を満たす必要がある。
1) ① 1年間 ② 6カ月
2) ① 2年間 ② 6カ月
3) ① 2年間 ② 12カ月
ファイナンシャル・プランニング技能検定 3級 学科試験(2023年9月10日実施)
雇用保険の基本手当は、働く意思と能力があって、求職活動を行っているにもかかわらず、職に就けない失業者に対する給付である。
対象者は、原則として、離職日以前の2年間に被保険者期間が12カ月以上であることが必要である。
ただし、倒産や解雇など会社都合の場合は、離職前の1年間に被保険者期間が6か月以上あれば基本手当を受給できる。
(34) 子のいない障害等級1級に該当する者に支給される障害基礎年金の額は、子のいない障害等級2級に該当する者に支給される障害基礎年金の額の( )に相当する額である。
1) 1.25倍
2) 1.50倍
3) 1.75倍
ファイナンシャル・プランニング技能検定 3級 学科試験(2023年9月10日実施)
障害基礎年金
1級 老齢基礎年金の満額 × 1.25 + 子の加算額
2級 老齢基礎年金の満額 + 子の加算額
老齢基礎年金の年金額の満額(2023年度)は、795,000円※となる。
※67歳以下の方(昭和31年4月2日以後生まれ)の場合、68歳以上の方(昭和31年4月1日以前生まれ)は、792,600円となる。
(参考)老齢基礎年金の受給要件・支給開始時期・年金額(日本年金機構のWebサイト)
※第1子、第2子は各228,700円
第3子以降は各76,200円
(35) 住宅金融支援機構と民間金融機関が提携した住宅ローンであるフラット35(買取型)の融資額は、土地取得費を含めた住宅建設費用または住宅購入価額以内で、最高( ① )であり、融資金利は( ② )である。
1) ① 8,000万円 ② 固定金利
2) ① 1億円 ② 固定金利
3) ① 1億円 ② 変動金利
ファイナンシャル・プランニング技能検定 3級 学科試験(2023年9月10日実施)
フラット35について
条件 | 申し込み日に70歳未満であること。 本人や親族が住むための住宅である。 |
融資額 | 100万円以上8,000万円以下(1万円単位)で、建設費※1 または購入価額(非住宅部分に係るものを除く※2。)以内 ※1 土地取得費に対する借入れを希望する場合は、その費用を含む。 ※2 店舗、事務所などの非住宅部分に係る建設費または購入価額は借入対象外となる。 |
返済期間 | 最長35年(完済時の年齢は80歳以下) |
金利 | 固定金利(適用金利は融資実行時点) 利率は取扱金融機関がそれぞれ独自に決定 |
その他 | 保証人や保証料は不要。 繰上げ返済の手数料は無料で、窓口は100万円以上、インターネットは10万円以上から行える。 |
フラット35の融資額は、最高8,000万円であり、融資金利は固定金利である。
(参考)【フラット35】ご利用条件(住宅金融支援機構のWebサイト)