「ファイナンシャル・プランニング技能検定 3級 学科試験(2023年5月28日実施)」で出題された過去問にチャレンジしてみよう。
ファイナンシャル・プランニング技能検定 3級 学科試験(2023年5月28日実施)【第2問】(36)~(37)
【第2問】 次の各文章の( )内にあてはまる最も適切な文章、語句、数字またはそれらの組合せを1)~3)のなかから選びなさい。(問題文一部修正)
(36) 生命保険会社が( )を引き上げた場合、通常、その後の終身保険の新規契約の保険料は安くなる。
1) 予定利率
2) 予定死亡率
3) 予定事業費率
(37) 生命保険契約において、契約者(=保険料負担者)および被保険者が夫、死亡保険金受取人が妻である場合、夫の死亡により妻が受け取る死亡保険金は、( )の課税対象となる。
1) 贈与税
2) 相続税
3) 所得税
ファイナンシャル・プランニング技能検定 3級 学科試験(2023年5月28日実施)
それでは、各問を検討していこう。
2023年5月実施の問題は、2022年10月1日現在施行されている法令等により出題されているが、正解及び解説は2023年4月1日現在施行されている法令等に基づいて執筆する。
(36) 1) 予定利率
予定利率とは
保険料を運用するときの予想運用利回り。保険会社は、予定利率分を割り引いて保険料を計算する。
予定利率を高く見込むと保険料は安くなる。
このテーマはこれまでにも取り上げている。↓
FP2級の過去問を解こう(2023年5月)「生命保険の保険料等の仕組み」
(37) 2) 相続税
死亡保険金と税金
パターン | 契約者 (保険料負担者) | 被保険者 | 受取人 | 税金 |
1 | A | A | B(相続人) | 相続税(非課税枠あり) |
2 | A | A | D(相続人以外) | 相続税(非課税枠なし) |
3 | A | B | A | 所得税(一時所得) |
4 | A | B | C | 贈与税 |
このうち、パターン1、2が相続税の対象となる。
このテーマはこれまでにも取り上げている。↓
FP2級の過去問を解いてみよう(2023年1月)「個人の生命保険の税金」