今回のテーマは、「火災保険の一般的な商品性」である。
それでは、「ファイナンシャル・プランニング技能検定 2級 学科試験(2023年5月28日実施)」で出題された過去問にチャレンジしてみよう。
ファイナンシャル・プランニング技能検定 2級 学科試験(2023年5月28日実施)問題16
問題 16
住宅用建物および家財を保険の対象とする火災保険の一般的な商品性に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。なお、特約については考慮しないものとする。
1.消防活動により自宅建物に収容している家財に生じた水濡れによる損害は、補償の対象とならない。
2.落雷により自宅建物に収容している家財に生じた損害は、補償の対象となる。
3.経年劣化による腐食で自宅建物に生じた損害は、補償の対象とならない。
4.竜巻により自宅建物に生じた損害は、補償の対象となる。
ファイナンシャル・プランニング技能検定 2級 学科試験(2023年5月28日実施)
それでは、各肢を検討していこう。
2023年5月実施の問題は、2022年10月1日現在施行されている法令等により出題されているが、正解及び解説は2023年4月1日現在施行されている法令等に基づいて執筆する。
なお、本テーマについては、これまでにも取り上げている。↓
FP1級の過去問を解こう(2023年1月)「火災保険の一般的な商品性」
1 誤り。
消防活動により自宅建物に収容している家財に生じた水濡れによる損害は、補償の対象となる。
2 正しい。
落雷により自宅建物に収容している家財に生じた損害は、補償の対象となる。
3 正しい。
保険の対象建物の自然の消耗もしくは劣化または性質による変色、変質、さび、かび、腐敗、腐食、浸食、ひび割れ、剥がれ、肌落ち、発酵もしくは自然発熱の損害その他類似の損害による修理費用は支払いの対象とはならない。
(参考)損保ジャパンのWebサイト
4 正しい。
竜巻により自宅建物に生じた損害は、補償の対象となる。