ロッキー・セブン

「FP」とは、元々は「ファイナンシャル・プランナー」を指しますが、本ブログでは、ファイナンシャル・プランニング技能検定に合格したファイナンシャル・プランニング技能士を指すものとします。

今回のテーマは、「配当割引モデル」である。

それでは、「ファイナンシャル・プランニング技能検定 1級 学科試験<基礎編>(2023年1月22日実施)」で出題された過去問にチャレンジしてみよう。

ファイナンシャル・プランニング技能検定 1級 学科試験<基礎編>(2023年1月22日実施)問18

《問18》 株価が1,000円、期待成長率が3.8%、期待利子率(割引率)が5.0%の場合、定率で配当が成長して支払われる配当割引モデルにより計算した当該株式の予想配当として、次のうち最も適切なものはどれか。なお、予想配当に端数が生じる場合は、円未満を四捨五入すること。
1) 12円
2) 48円
3) 52円
4) 88円

ファイナンシャル・プランニング技能検定 1級 学科試験<基礎編>(2023年1月22日実施)

正解:1

将来の配当と期待利子率から株式の内在価値(理論株価)を計算する方式を配当割引モデル(Dividend Discount Model(DDM)という。仮定の置き方によって複数の計算方式があるが、本問で問われているのは、「定率成長配当割引モデル」である。

定率成長配当割引モデルの計算式は、以下の通りである。

理論株価 =$\frac{予想配当}{期待利子率-期待成長率}$

本問では、株価、期待成長率、期待利子率が与えられているので、予想配当をX円として、

1,000円 =$\frac{X円}{0.05-0.038}$

1,000円 = $\frac{X円}{0.012}$

$X = 12$円

したがって、12円となる。