本ブログでは、「賃貸不動産経営管理士」を「賃貸管理士」と称する。

今回のテーマは、「電気・ガス設備」である。

それでは、「賃貸不動産経営管理士試験」で出題された過去問にチャレンジしてみよう。

令和4年度 賃貸不動産経営管理士試験 【問 19】

【問 19】 電気・ガス設備に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

1 高圧受電は、高圧受変電室を設置して、標準電圧6,000 ボルトで受電し、大規模な建物などの照明コンセントや給排水ポンプ、空調機器などの動力設備で使用する電気を供給する方式である。
2 単相2線式は、電圧線と中性線の2本の線を利用する方式であり、200 ボルトの電力が必要となる家電製品等を使用することができる。
3 プロパンガスのガス警報器は、床面の上方30cm以内の壁などに設置して、ガス漏れを検知して確実に鳴動する必要がある。
4 近年、ガス設備の配管材料として、屋外埋設管にポリエチレン管やポリエチレン被覆鋼管、屋内配管に塩化ビニル被覆鋼管が多く使われている。

令和4年度 賃貸不動産経営管理士試験

正解:2

それでは、各肢を検討していこう。
なお、問題は、2022年4月1日現在施行されている法令等により出題されているが、正解及び解説は2023年10月1日現在施行されている法令等に基づいて執筆する。

1 正しい。

高圧受電は、高圧受変電室を設置して、標準電圧6,000 ボルトで受電し、大規模な建物などの照明コンセントや給排水ポンプ、空調機器などの動力設備で使用する電気を供給する方式である。

2 誤り。

単相2線式」は、電圧線と中性線の2本の線を利用する方式であり、100 ボルトの電力が必要となる家電製品等しか使用することはできない。

なお、「単相3線式」は、3本の電線のうち真ん中の中性線と上または下の電圧線を利用すれば100ボルト、中性線以外の上と下の電圧線を利用すれば200ボルトが利用できる。

3 正しい。

プロパンガスは空気より重い。したがって、 プロパンガスのガス警報器は、床面の上方30cm以内の壁などに設置して、ガス漏れを検知して確実に鳴動する必要がある。

4 正しい。

ガス設備の配管材料として、かつては、屋外埋設管には鋳鉄管(ちゅうてつかん)が、屋内配管には、配管用炭素鋼鋼管(白ガス管)が使われていた。近年では、より耐久性を高めた、屋外埋設管にポリエチレン管やポリエチレン被覆鋼管、屋内配管に塩化ビニル被覆鋼管が多く使われている。