今回のテーマは、「建築設備」である。

それではさっそく、「マンション管理士試験」で出題された過去問にチャレンジしてみよう。

令和4年度 マンション管理士試験 〔問45〕

〔問 45〕 マンションの建築設備に関する次の記述のうち、適切なものはどれか。

1 水栓を閉める際に生じるウォーターハンマーの防止策として、給水管内の流速の上限値を2.5 m/s とすることが有効である。
2 ガス給湯器の湯を供給する出湯能力は「号数」で表す。1号は入水温度を20℃上昇させた湯を毎分1ℓ出湯する能力を示す。
3 敷地内に設置する排水横主管の管径が125 mm の場合に、円滑に排水を流すために、勾配を150 分の1以上とした。
4 建築基準法によれば、居室では、シックハウス対策として、換気回数0.4 回/h以上の機械換気設備の設置が必要である。

令和4年度 マンション管理士試験

正解:3

それでは、各肢を検討していこう。
なお、問題は、令和4年4月1日現在施行されている法令等により出題されているが、正解及び解説は令和5年10月1日現在施行されている法令等に基づいて執筆する。

1 誤り。

水栓を閉める際に生じるウォーターハンマーの防止策として、給水管内の流速の上限値を1.5~2.0 m/s とすることが有効である。

2 誤り。

ガス給湯器の湯を供給する出湯能力は「号数」で表す。1号は入水温度を25℃上昇させた湯を毎分1ℓ出湯する能力を示す。

3 正しい。

敷地内に設置する排水横主管の管径が125 mm の場合に、円滑に排水を流すために、勾配を150 分の1以上とした。

4 誤り。

居室では、シックハウス対策として、換気回数0.5 回/h以上の機械換気設備の設置が必要である。(建築基準法施行令20条の8)