今回のテーマは、「給水設備」である。
それではさっそく、「マンション管理士試験」で出題された過去問にチャレンジしてみよう。
令和4年度 マンション管理士試験 〔問44〕
〔問 44〕 マンションの給水設備に関する次の記述のうち、適切なものはどれか。
1 水道用架橋ポリエチレン管は、耐衝撃性及び耐食性に優れており、主に共用部分に設置する給水立て管に用いられる。
2 給水立て管からの各住戸へ配水する分岐管には、専有部分の給水管の更新工事を行う際に、他の給水系統へ水が逆流しないように逆止弁を設ける。
3 ポンプ直送方式の給水方式における受水槽の有効容量を、マンション全体の1日の使用水量の2分の1程度に設定する。
4 専有部分のシャワー水栓の給水圧力を、給水に支障が生じないようにするため、30 kPa とした。
令和4年度 マンション管理士試験
それでは、各肢を検討していこう。
なお、問題は、令和4年4月1日現在施行されている法令等により出題されているが、正解及び解説は令和5年10月1日現在施行されている法令等に基づいて執筆する。
1 誤り。
水道用架橋ポリエチレン管は、耐衝撃性及び耐食性に優れており、主に専有部分に設置する給水立て管に用いられる。
2 誤り。
給水立て管からの各住戸へ配水する分岐管には、専有部分の給水管の更新工事を行う際に、他の給水系統へ水が逆流しないように止水弁を設ける。
(昭和 50 年 12 月 20 日建設省告示第 1597 号)
最終改正 平成 12 年 5 月 30 日建設省告示第 1406 号
3 正しい。
ポンプ直送方式の給水方式における受水槽の有効容量を、マンション全体の1日の使用水量の2分の1程度に設定する。
4 誤り。
専有部分のシャワー水栓の給水圧力を、給水に支障が生じないようにするため、70 kPa必要である