「ファイナンシャル・プランニング技能検定 3級 学科試験(2023年9月10日実施)」で出題された過去問にチャレンジしてみよう。

ファイナンシャル・プランニング技能検定 3級 学科試験(2023年9月10日実施)【第2問】(41)~(42)

【第2問】 次の各文章の( )内にあてはまる最も適切な文章、語句、数字またはそれらの組合せを1)~3)のなかから選びなさい。(問題文一部修正)

(41) 一定期間内に国内で生産された財やサービスの付加価値の合計額から物価変動の影響を取り除いた指標を、( )という。
1) 実質GDP
2) 名目GDP
3) GDPデフレーター


(42) 投資信託の運用において、株価が企業の財務状況や利益水準などからみて、割安と評価される銘柄に投資する運用手法を、( )という。
1) グロース運用
2) バリュー運用
3) パッシブ運用

ファイナンシャル・プランニング技能検定 3級 学科試験(2023年9月10日実施)

(41)正解:  1) 実質GDP

(42)正解: 2) バリュー運用

それでは、各問を検討していこう。
2023年9月実施の問題は、2023年4月1日現在施行されている法令等により出題されているが、正解及び解説は2023年10月1日現在施行されている法令等に基づいて執筆する。

(41)

GDP(国内総生産)
国の経済力の大きさを表す代表的な経済指標である。一定期間内に国内の経済活動によって生み出された財・サービスといった付加価値の合計となる。

名目値(名目GDP)と実質値(実質GDP)が公表される。実質値(実質GDP)は、名目値(時価で表示)から物価の上昇・下落分を除いた値である

なお、GDPデフレーターとは、物価動向を把握するための指数の一つ。GDP算出時に物価変動の影響を取り除くために用いられる。名目GDPを実質GDPで割ることによって算出される。

(42)

投資信託の運用において、株価が企業の財務状況や利益水準などからみて、割安と評価される銘柄に投資する運用手法を、バリュー運用という。

なお、運用手法の基本的な分類のイメージは下図の通りである。