今回のテーマは、「総合福祉団体定期保険」である。
それでは、「ファイナンシャル・プランニング技能検定 2級 学科試験(2023年9月10日実施)」で出題された過去問にチャレンジしてみよう。
ファイナンシャル・プランニング技能検定 2級 学科試験(2023年9月10日実施)問題14
問題 14
総合福祉団体定期保険の一般的な商品性に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。なお、契約者は法人であるものとする。
1.契約の締結には、被保険者になることについての加入予定者の同意が必要である。
2.保険期間は、1年から5年の範囲内で、被保険者ごとに設定することができる。
3.法人が負担した保険料は、その全額を損金の額に算入することができる。
4.ヒューマン・ヴァリュー特約を付加した場合、当該特約の死亡保険金受取人は法人となる。
ファイナンシャル・プランニング技能検定 2級 学科試験(2023年9月10日実施)
2023年9月実施の問題は、2023年4月1日現在施行されている法令等により出題されているが、本稿の正解及び解説は2023年10月1日現在施行されている法令等に基づいて執筆する。
なお、本テーマはこれまでにも取り上げている。↓
FP1級の過去問を解こう(2023年5月)「総合福祉団体定期保険」
総合福祉団体定期保険
総合福祉団体定期保険は、主契約部分の団体定期保険に、ニーズに応じてヒューマン・ヴァリュー特約や災害総合保障特約を付加することができる保険期間1年更新の掛捨型定期保険である。
締結に際しては、被保険者になることについての加入予定者の同意及び保険約款に基づく告知が必要である。
保険料は、企業が負担し、その全額を損金の額に算入できる。
ヒューマン・ヴァリュー特約では、役員・従業員の死亡または高度障害による法人の経済的損失を補償するために、死亡保険金は法人に支払われる。
1 正しい。
契約の締結には、被保険者になることについての加入予定者の同意が必要である。
2 誤り。
総合福祉団体定期保険は、保険期間1年の定期保険である。
3 正しい。
法人が負担した保険料は、その全額を損金の額に算入することができる。
4 正しい。
ヒューマン・ヴァリュー特約を付加した場合、当該特約の死亡保険金受取人は法人となる。