今回のテーマは、「債券の利回り計算」である。

それでは、「ファイナンシャル・プランニング技能検定 1級 学科試験<応用編>(2024年1月28日実施)」で出題された過去問にチャレンジしてみよう。

ファイナンシャル・プランニング技能検定 1級 学科試験<応用編>(2024年1月28日実施)《問18》

《問18》 以下の表に記載されている割引債券の1年複利計算による単価(空欄①)と固定利付債券の単利計算による最終利回り(空欄②)の組合せとして、次のうち最も適切なものはどれか。なお、税金や手数料等は考慮せず、計算結果は表示単位の小数点以下第3位を四捨五入すること。

1) ① 96.80 ② 0.94
2) ① 96.86 ② 0.94
3) ① 96.80 ② 0.95
4) ① 96.86 ② 0.95

ファイナンシャル・プランニング技能検定 1級 学科試験<応用編>(2024年1月28日実施)

正解:2

① $購入価格×(1+割引債の複利利回り)^{残存年数}=$額面(100円)
という計算式が成り立つ。

購入単価をxとすると、
$x×(1+0.008)^{4}=100円$
$x=\frac{100}{(1.008)^{4}}$
x=96.86円(小数点以下第3位を四捨五入)

電卓の使用方法
100 ÷ 1.008 = = = = ←べき乗回だけイコールキーを押す
ことで求めることができる。(カシオ以外の電卓の場合)
(カシオの電卓の場合)
1.008 ÷ ÷ 100 = = = = ←べき乗回だけイコールキーを押す

② 最終利回り(%)$=\frac{利率+\frac{償還価格-購入価格}{残存期間}}{購入価格} ×100$
という計算式が成り立つ。

$\frac{1.25+\frac{100.00-101.50}{5}}{101.50} ×100=0.9359…$
0.94%(小数点以下第3位を四捨五入)