「ファイナンシャル・プランニング技能検定 3級 学科試験(2023年9月10日実施)」で出題された過去問にチャレンジしてみよう。

ファイナンシャル・プランニング技能検定 3級 学科試験(2023年9月10日実施)【第2問】(31)~(32)

【第2問】 次の各文章の( )内にあてはまる最も適切な文章、語句、数字またはそれらの組合せを1)~3)のなかから選びなさい。(問題文一部修正)

(31) Aさんの2023年分の可処分所得の金額は、下記の<資料>によれば、( )である。
<資料>2023年分のAさんの収入等

給与収入 : 750万円(給与所得:565万円)
所得税・住民税 : 80万円
社会保険料 : 100万円
生命保険料 : 20万円


1) 385万円
2) 550万円
3) 570万円


(32) 全国健康保険協会管掌健康保険の被保険者に支給される傷病手当金の額は、原則として、1日につき、傷病手当金の支給を始める日の属する月以前の直近の継続した( ① )の各月の標準報酬月額の平均額を30で除した額に、( ② )を乗じた額である。

1) ① 6カ月間 ② 3分の2
2) ① 12カ月間 ② 3分の2
3) ① 12カ月間 ② 4分の3

ファイナンシャル・プランニング技能検定 3級 学科試験(2023年9月10日実施)

正解:(31) 3) 570万円

正解:(32) 2) ① 12カ月間 ② 3分の2

それでは、各問を検討していこう。
2023年9月実施の問題は、2023年4月1日現在施行されている法令等により出題されているが、正解及び解説は2023年10月1日現在施行されている法令等に基づいて執筆する。

(31)

可処分所得 = 額面の収入金額 ー (所得税+住民税+社会保険料)

この算式に当てはめると、$$ 750万円 – (80万円+100万円) = 570万円$$

となる。

(32)

傷病手当金とは

傷病手当金は、被保険者が病気やけがのために働くことができず、会社を休んだ日が連続して3日間あったうえで、4日目以降、休んだ日に対して支給される。

1日当たりの金額:【支給開始日の以前12ヵ月間の各標準報酬月額を平均した額】÷30日×(2/3)
                         (支給開始日とは、一番最初に傷病手当金が支給された日のこと。)

なお、本問とほぼ同じ問題が、2021年1月・学科で出題されている。↓

(32) 全国健康保険協会管掌健康保険の被保険者に支給される傷病手当金の額は、1日につき、原則として、傷病手当金の支給を始める日の属する月以前の直近の継続した( ① )の各月の標準報酬月額の平均額を30で除した額に、( ② )を乗じた額である。

1) ① 12カ月間 ② 3分の2
2) ① 12カ月間 ② 4分の3
3) ① 6カ月間 ② 5分の4

ファイナンシャル・プランニング技能検定 3級 学科試験(2021年1月24日(日)実施)

正解:(32) 1) ① 12カ月間 ② 3分の2